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色々分かって愛おしさひとしお

 アトムと一緒に生活を始めて2年たちました。アトムはいつも私のことを見ていて、私の行動から目を離しません。私が居ない昼間はカミさんのストーカーをしています。
 だから、私たちの行動パターンを全部アトムは覚え、理解しちゃいました。


 カミさんが洗濯物を持って立ち上がると、アトムはカミさんの先頭に立って「僕も一緒に行く」とベランダに出てゆきます。暑い日はカミさんと一緒にすぐに入ってしまいますが、涼しい日はカミさんがおいでって呼んでも知らんぷりして、ベランダでのんびり涼んでいます。


 私がパソコンをいじっていると、アトムは私の足元に丸くなっています。時々立ち上がってもアトムは「うん?」と言う感じに私を見上げるだけで特に何も反応はありません。
 でも一旦パソコンの電源を落とすと、もう私の後を離れません。私がパソコンの電源を入れている間は、どこにも出かけないってちゃんと理解しているんですね。
 「ねーっ、ねーっどこ行くの?僕も連れてってよ!」と私と目を合わせようと必死に私の後を着いてくる姿は可愛くってしょうがありません。


 いつも散歩に出かける時に「さてと、散歩に行こうか」と言っていた様で、我家では「さてと」は禁句になっています。「さてと」と言った瞬間、今までいびきをかいていたのにガバッと起き上がり、その人から離れなくなります。一生懸命みんなの動きに気を配っているんですね。可愛い。


 アトムは私たちの話している言葉を一生懸命理解しようとします。アトムに話しかけていると、そのアーモンド形の目を私に向けて、一生懸命自分の知っている単語が無いか、理解しようとしているようです。その目には知性を感じて、本当に可愛いです。
 この間ビールを飲んでいて、飲み終わった時にアトムが側に来たのでアトムに向かって、アトムがその単語を知らないのを知っていて、ちょっといたずらに「アトム、新しいビール持ってきてよ」と言ってみました。アトムと言う単語を知っているので、ピクッと反応し、その後の言葉を一生懸命聞いています。でもその後の”新しい”と”ビール”は分かりませんが”持って来い”は知っているので何かを持って来いと言っているのだと理解できているような気配です。それでその前の”新しい”と”ビール”の意味を一生懸命考えているようです。ちょっと困ったようなでも何とか理解したいと、目をきらきら輝かせている知性に何とも言えない愛情を感じました。
 


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